~北朝鮮が日本の経済支援にすがりつく理由~

北朝鮮の貿易の80パーセント以上は中国との貿易です。経済支援をしてくれるのも中国だけですが、中国の目論見は経済から支配を浸透し、北朝鮮を属国化するところにあります。金正恩の叔父・張成沢が処刑されたのは、張成沢親中派金正恩降ろしに動いていたことによります。すでに中国に支配されつつある北朝鮮という国家の独立性を維持するためには、中国に依存しない経済力を持つ必要があり、かつ中国のような内政干渉をしない経済支援が必須となります。
その意味で日本が約束した日朝平壌宣言に基づく経済支援は、「内政干渉ではなく謝罪史観の」「北朝鮮復興に足る莫大な」経済支援です。平壌宣言に基づく経済支援がなければ北朝鮮に未来はないのです。こんな重要なカードを拉致問題解決になぜ利用しないのか、不思議に思うのが普通でしょう。