~北朝鮮が考え出した、拉致被害者を返さずに国交正常化する(経済支援を受ける)方法~

本来、拉致被害者を返すことが国交正常化と経済支援享受のためのメリットだったはずです。しかし、半端な帰国と隠蔽が発覚してしまったために逆に遠のいてしまいました。そのため北朝鮮が現在打開しようとしている方針は、開発中の核・ミサイルを「アメリカに届く核・ミサイルにまで開発し、アメリカに対する圧力と対話を導き出し、日本の国交正常化を認めさせる」というところまで変化していると思われます。
もともと核・ミサイルは中国からの支配に対する軍事的抵抗手段として開発していますが、国際的に認めさせる流れとしてアメリカに認めさせることを目標としたと思われます。そのさなか、アメリカは中国の顔を立てて、北朝鮮のミサイル問題を中国の仲介による六者協議に委ねましたが、そもそも北朝鮮は中国の属国化に対する抵抗が目的だったために最終的にはこれを拒絶しました。
近年北朝鮮が目標としているのは、日韓合意を日本に譲歩させたアメリカの支配力に目をつけ、アメリカを動かすことであると思います。日韓合意時、北朝鮮は「アメリカが横やりを入れた」と不服を申し立てると共に、アメリカに認めてもらえれば日本を動かすことが出来る、と期待を強めたに違いありません。