～日本は蚊帳の外なのか？安倍総理の思惑通りに進む北朝鮮問題～

拉致問題関連その他 #アジア情勢
北朝鮮と日本　蚊帳の外では困る
 
 
　南北融和、金正恩訪中、米朝会談の可能性…他、ロシアもそれなりに動きがある訳ですが、ここまでのところ日本は北朝鮮との交渉の余地も無く、蚊帳の外と低い評価を下されています。
　しかし、そもそも、結果が出ないことにいら立つ日本国民と、安倍総理の思惑が同じなのでしょうか。日本国民の要望としては、
・拉致被害者全員の救出
・核・ミサイルが廃棄されること
 
　上記です。しかし、安倍総理の思惑は、
・拉致問題の「解決」
・核・ミサイルが廃棄されること
・米国の機嫌を損ねず、日米安保を維持し、対中国を想定した安全保障を確保すること
 
 
　上記と思われます。核・ミサイル問題はICBMが決着しない限り米国の問題でもあるため、とりあえずは米国自身が動いてくれます。拉致被害者を取り戻すためには、経済援助の約束白紙化(日朝平壌宣言の破棄)も含めたあらゆるカードを駆使した、北朝鮮との直接対決が必要となりますが、そもそも「救出」が目的ではなくて、「救出できませんでした(という解決)」でも良いのであれば、わざわざ直接対決する必要もないのですから、米国にすべてを任せておけば良いわけです。
 
　無論、米国がタダですべてを任されてくれるわけもなく、当然代償も支払うことになる訳です。
 
対北軍事行動の費用を韓日が負担、トランプ大統領が可能性を示唆
 
 
　米国が軍事行動を起こすなら費用は日本が持ちます、米朝和解のために米国が北朝鮮に与える対価も日本が持ちます(六者協議にて約束された日朝平壌宣言)、だからわざわざ蚊帳の中に入る必要もありません、というのが安倍総理のスタンスです。日本は決して蚊帳の外なのではなく、蚊帳の中に入らないのです。
　すべては安倍総理の思惑通りなのです。安倍総理支持者は安心してください。
 
 
　今後、「拉致被害者を救出できませんでした」という解決を推し進めるために安倍総理は拉致被害者救出を求める日本国民と対決することになり、場合によっては野党と手を組み、敵となる日本国民と戦うことになるかもしれません。安倍総理支持者も日本国民と戦うことになるのですが、もう少し先の話になるので、それは機会があればまたあらためて・・・。
(もうその頃には私のやる気が失せているかもしれませんが)