~拉致運動を続ける安倍政権支持者の欺瞞~

 

 拉致問題を進展させることが出来なかった安倍政権に、右側からも批判の声が出てくるようになりました。これに対し、安倍政権支持者は日本第一党支持者とレッテル張りをすることにしたようです。

 左側からの批判には左翼、右側からの批判には日本第一党。「安倍にあらずんば日本人にあらず」。いかなる批判も受け入れないようです。習近平国賓待遇も、憲法改正出来ずも、靖国参拝せずも、北方領土譲歩も、消費税増税も、すべて総理に責はないというのが彼らの立ち位置です。それなら総理大臣は誰がやっても同じなのではないでしょうか。「総理大臣ではない何者かがこの国のすべてを動かしている」のですから。

 

 拉致問題は40年以上も解決しておらず、拉致の安倍と期待された安倍政権が7年8ヵ月もありながら、拉致問題は進展しませんでした。「完全無欠の安倍総理」がこれだけ長い時間をかけて進展しないのであれば、彼らにとって拉致問題は解決しないという結論に至らなければならないはずです。少なくとも、今の拉致被害者家族が生きている間の解決は出来ないという理屈になるはずです。拉致の解決には時間がかかる、という言い訳しか残されていないのですから。

 

①安倍政権に間違いはなかったが進展しなかった⇒拉致問題は解決しない

②安倍政権は拉致解決を怠った⇒拉致問題解決の余地あり

 

すごく簡単な話だと思います。

もともと安倍政権は拉致解決よりも日朝国交正常化が優先でしたから、拉致問題が解決することはありません。継承する菅政権も、日朝平壌宣言に基づいた日朝国交正常化を目指しています。

 

首相官邸 第75回国連総会における菅内閣総理大臣一般討論演説

https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/0926enzetsu.html

 

>日本として、日朝平壌ピョンヤン)宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指す考えに変わりはありません。日本の新しい総理大臣として、私自身、条件をつけずに金正恩キム・ジョンウン)委員長と会う用意があります。日朝間の実りある関係を樹立していくことは、日朝双方の利益に合致するとともに、地域の平和と安定にも大きく寄与するでしょう。