横田めぐみさんは帰ってこられるか ~安倍政権信者は体裁を保てるか~
日米首脳会談の結果、トランプ大統領は拉致問題を取り上げると言及しました。しかし、トランプ大統領は米国の大統領であり、自国のことを考えるのが最優先です。優先順位でいえば、
であり、②において北朝鮮から排除できなければ、日本に我慢させることに方針が変わります。いずれも米国の脅威を排除するのが目的です。ここに至って冷静に考えれば、「自国民でもない拉致被害者のために」「米国の利益にもならない交渉を」他国の大統領が本気になって解決に取り組むでしょうか?言及したのですから、安倍総理が相応の対価を差し出した可能性がありますが、それはとりあえず置いておきます。
ブログでは、今のままでは拉致問題を解決できない理由を述べてきました。気になるのが拉致問題において安倍政権を支持してきた保守の行方です。色んな立場・考え方がある中で、安倍政権のやることであればなんでも支持してきた層が、日本国民が納得する拉致問題の解決がなされなかった場合においても、その体裁を保っていられるかです。日朝局長級協議において日本人返還リストが出されているのですから、米朝国交正常化ののち日朝国交正常化ともなれば十数人ぐらいは帰ってくるでしょうが、特定失踪者を含めた拉致被害者は1000人を超す人数です。
安倍総理支持のために「拉致被害者はその程度の人数だったのだ」ということにするのか?それとも北朝鮮シンパと同じ方向性「まずは国交正常化してから現地へ探しに行けばよいのだ」にソフトランディングするのでしょうか?
鍵となるのは横田めぐみさんが帰国できるかどうかだと私は考えています。いかに取り繕うとも、横田めぐみさんの帰国無しに「拉致問題は解決した」とは言えないでしょう。ここにおいて、「安倍政権に期待していた支持者」と「安倍政権を盲信していた支持者」に別れるような気がします。
(私は前者が騙されていた人達として、救われて欲しいと思っています。ゆえに決定的に看過できない拉致処分において、あるべき意志を表明して欲しいと願います。これは、正しい情報を流さなかった左右問わないマスコミと、そのように促した政治家、経済界に責任があるということにして欲しいです。国益に関することはことごとく、自己主張をせず我慢することを長年教育されてきた日本国民に、自発的に正しい情報を知り、声をあげろ、というのは無理があると思うのです)
さて、後者の「安倍政権を盲信していた支持者」とは何か?なかなか切り分けは難しいのですが、一言でいえば後戻り困難な層、とでも言えばよいでしょうか。保守活動家に多く見られるのですが、「保守的志向を持つにも関わらず、国益を損ねる行動をしてしまった人達」です。
(↓先のブログを参照)
安倍政権とは何だったのか ~安倍政権を信仰した草の根の運命は~
https://y-watasei.hatenablog.com/entry/70548250
横田めぐみさんは帰ってこられるか?安倍政権信者は体裁を保てるか?保守の解体は続きそうです。